「今年の夏も暑い…金魚も暑さでぐったりしてないかな?」
愛らしい金魚を飼っているあなたは、そう思っていませんか?
実は、金魚にとって日本の真夏は過酷な環境。
水温が上がると、金魚の体調不良や病気の原因になってしまうことも…。
「金魚に快適に夏を過ごさせてあげたいけど、具体的に何をすればいいか分からない…」
そんな悩みをお持ちのあなたへ。
この記事では、水槽のプロである私が、真夏の金魚飼育で特に注意すべきことを徹底解説します!
この記事を読めば、金魚が元気に夏を乗り切れる環境づくりができるはず。
ぜひ最後まで読んで、あなたの大切な金魚を守ってあげてくださいね!
真夏の金魚飼育が危険な理由
Point:真夏の高温は、金魚にとって大きなストレス!
水温上昇は、酸欠、水質悪化、病気など、様々な問題を引き起こします。
金魚は変温動物のため、周囲の温度に合わせて体温が変わります。
そのため、水温が上がりすぎると、呼吸が苦しくなったり、食欲が減退したり、免疫力が低下したりしてしまうのです。
例えば、水温が30℃を超えると、水中の溶存酸素量が減少し、金魚は酸欠状態に陥りやすくなります。
また、水温が高い状態が続くと、水中のアンモニアや亜硝酸塩などの有害物質が増加し、水質が悪化しやすくなります。
金魚にとって快適な水温は20~25℃程度。
夏場は水温管理が特に重要になります。
今日からできる!真夏の金魚飼育水槽設置7つのポイント
金魚が快適に夏を過ごせる水槽環境を作るために、水槽の設置場所や水温管理など、7つのポイントをチェックしていきましょう!
水槽のサイズ:金魚1匹あたり20リットルを目安に!
Point:金魚を飼育する上で、水槽のサイズは非常に重要です。
金魚1匹あたり20リットルの水量を確保できる水槽を選びましょう。
水槽が狭いと、金魚のストレスが増大するだけでなく、水質悪化も早まります。
十分な水量を確保することで、金魚が快適に過ごせるだけでなく、水質も安定しやすくなるのです。
例えば、金魚を2匹飼育する場合には、最低でも40リットルの水槽が必要になります。
水槽の設置場所:直射日光・エアコンの風はNG!
Point:水槽の設置場所も、金魚の健康に大きく影響します。
直射日光が当たらない、エアコンの風が直接当たらない、温度変化の少ない場所を選びましょう。
直射日光が当たると、水温が急上昇し、金魚に大きなストレスを与えてしまいます。
また、エアコンの風が直接当たると、水温が急激に変化したり、水が蒸発しやすくなったりする原因に。
涼しい部屋の窓際や、廊下など、風通しが良く、温度変化の少ない場所がおすすめです。
直射日光対策:遮光ネットやカーテンを活用
Point:水槽に直射日光が当たってしまう場合は、遮光ネットやカーテンなどを活用して、日差しを遮りましょう。
たとえ窓際であっても、時間帯によっては直射日光が当たることもあります。
遮光ネットやカーテンなどを活用することで、水温の急上昇を防ぐことができます。
水槽用の遮光シートなども市販されていますので、活用してみましょう。
水槽用クーラー:高水温対策の強い味方!
Point:水温が上がりやすい夏場は、水槽用クーラーの導入を検討しましょう。
水温を一定に保つことで、金魚が安心して過ごせる環境を作ることができます。
水槽用クーラーは、水槽内の水を冷却する装置です。
水温設定機能が付いているため、自動で水温を一定に保つことができます。
水槽のサイズや設置環境に合わせた水槽用クーラーを選びましょう。
水槽用ファン:水温を下げて酸素供給も!
Point:水槽用クーラーほど高価ではなく、手軽に水温を下げることができるのが、水槽用ファンです。
水槽用ファンは、水面に風を送ることで水温を下げる効果があります。
また、水面を揺らすことで、水中の酸素量を増やす効果も期待できます。
水槽のサイズに合わせた水槽用ファンを選びましょう。
エアレーション:酸素不足解消に必須!
Point:エアレーションは、水槽内に酸素を供給するための装置です。
夏場は水温上昇に伴い、水中の酸素量が不足しやすくなるため、特に重要となります。
エアレーションをすることで、水中の酸素量を増やし、金魚の酸欠を防ぐことができます。
エアーポンプとエアストーンを組み合わせて使用するのが一般的です。
水草の活用:水温上昇抑制&隠れ家効果も
Point:水槽に水草を植えることは、水温上昇抑制に効果があるだけでなく、金魚に安心感を与える効果も期待できます。
水草は光合成によって水中の二酸化炭素を吸収し、酸素を供給します。
また、水草が茂ることで直射日光を遮り、水温上昇を抑制する効果も。
さらに、金魚の隠れ家にもなります。
金魚が食べない水草を選びましょう。
アナカリス、ウィローモス、マツモなどがおすすめです。
真夏の金魚飼育水換え&水質管理のポイント
水温が高い夏場は、水質が悪化しやすいため、こまめな水換えと適切な水質管理が大切です。
水換え頻度UP!週1回を目安に
Point:水温の高い夏場は、水中のバクテリアの活動が活発になり、水質が悪化しやすくなります。そのため、水換えの頻度を上げる必要があります。
水換えによって、水槽内の汚れやアンモニア、亜硝酸塩などの有害物質を取り除くことができます。
夏場は、週に1回程度の水換えを目安に行いましょう。
水換え量は水槽全体の2~3割程度
Point:水換えをする際は、水槽全体の2~3割程度の水を交換するのが目安です。
一度に大量の水を交換すると、金魚に大きな負担がかかってしまうため注意が必要です。
水質を急激に変えることなく、金魚への負担を最小限に抑えることができます。
40リットルの水槽の場合、8~12リットル程度の水を交換します。
水温を合わせるのを忘れずに!
Point:新しい水を加えるときは、水槽の水温と新しい水の温度を合わせることが重要です。
急激な水温変化は、金魚にストレスを与えてしまうため注意が必要です。
金魚は変温動物なので、急激な水温変化に対応できません。
新しい水をバケツなどに入れて、水槽の水温に近づけてから水槽へゆっくりと注ぎましょう。
水質悪化を防ぐフィルターのお手入れ
Point:フィルターは、水槽内の水を綺麗にする役割を担っています。
フィルターが目詰まりすると、水質悪化に繋がってしまうため、定期的な掃除が必要です。
フィルターが目詰まりすると、水流が悪くなり、水槽内の水が十分に浄化されなくなってしまいます。
フィルターの種類によって掃除方法が異なります。
説明書をよく読み、適切な方法で掃除しましょう。
真夏の金魚飼育餌の与え方5つのポイント
水温が高い夏場は、金魚の消化機能も低下しがちです。餌の与え方にも注意が必要です。
餌の量:少量を複数回に分けて与える
Point:夏場は、金魚の消化機能が低下しやすいため、一度にたくさんの餌を与えるのは避けましょう。少量を複数回に分けて与えるようにしましょう。
一度にたくさんの餌を与えると、食べ残しが増えたり、消化不良を起こしたりする可能性があります。
朝と夕方の2回に分けて、それぞれ数分で食べきれる程度の量を与えましょう。
餌を与える時間帯:涼しい時間帯を選ぶ
Point:水温が上がりやすい日中は、金魚も食欲が落ちています。
餌を与える場合は、水温が比較的低い、朝方や夕方の涼しい時間帯を選びましょう。
涼しい時間帯であれば、金魚の食欲も回復し、餌をしっかり食べてくれるでしょう。
水温が高い日の餌やり:控えめに、または中止!
Point:水温が30℃を超えるような日は、金魚も食欲不振に陥りやすいため、餌の量を控えめにしたり、場合によっては餌やりを中止したりすることも必要です。
無理に餌を与えても、食べ残しが増えたり、消化不良を起こしたりする可能性があります。
消化の良い餌を選ぶ
Point:夏場は、消化の良い餌を選ぶことも大切です。
消化の悪い餌を与えると、金魚の消化器官に負担が罹り、体調を崩してしまう可能性があります。
夏場は、植物性たんぱく質が多く含まれた、消化の良い餌を選びましょう。
餌の食べ残しはすぐに取り除く
Point:餌の食べ残しは、水質悪化の原因になります。
餌を与えてから数分経っても食べ残しがある場合は、すぐに取り除くようにしましょう。
食べ残しは、水中で腐敗し、有害物質を発生させます。
夏場に注意!金魚が罹りやすい病気と対策
高温多湿な夏場は、金魚も病気に罹りやすくなります。
ここでは、夏場に多い金魚の病気を2つご紹介します。
白点病:白い点々を見つけたら要注意!
Point:白点病は、白点虫という寄生虫が金魚の体表やヒレに寄生することで発症する病気です。
白い点々が見られるのが特徴です。
水温の急激な変化や水質の悪化などによって、金魚の免疫力が低下すると、白点虫に寄生されやすくなります。
水温を一定に保ち、水質を清潔に保つことが大切です。
水カビ病:傷口に白い綿状のものが…
Point:水カビ病は、水カビ菌が金魚の体表に寄生することで発症する病気です。
傷口などに白い綿状のものが付着するのが特徴です。
水温の急激な変化や水質の悪化、金魚同士の喧嘩などによって、金魚の体表に傷がつくと、水カビ菌に感染しやすくなります。
水槽内を清潔に保ち、金魚にストレスを与えないようにすることが大切です。
病気の予防:水温・水質管理が重要!
Point:金魚の病気を予防するためには、水温・水質管理が重要です。
水温や水質の急激な変化は、金魚の免疫力を低下させ、病気に罹りやすくしてしまいます。
水温は20~25℃程度に保ち、水質は定期的な水換えやフィルターの掃除によって清潔に保ちましょう。
旅行・災害時など、金魚を留守番させる時の対策
旅行や出張などで家を空ける時、あるいは災害時など、金魚を留守番させなければならない時の対策方法を紹介します。
短期の留守:自動給餌器を活用
Point:2~3日の短い旅行であれば、自動給餌器を活用するのがおすすめです。
自動給餌器は、設定した時間に自動で餌を与えることができる便利なアイテムです。
旅行前に、自動給餌器の動作確認をしっかり行いましょう。
長期の留守:信頼できる人に預ける
Point:1週間以上の長期の旅行となると、自動給餌器だけでは不安です。
信頼できる友人や家族に預けることを検討しましょう。
金魚の飼育経験がない人に預ける場合は、餌の与え方や水換えの方法などを詳しく説明しておきましょう。
緊急連絡先なども伝えておくと安心です。
災害時の備え:停電対策も忘れずに
Point:災害時に備え、停電対策も忘れずに行いましょう。
停電になると、エアレーションが使えなくなり、水槽内の酸素が不足してしまう可能性があります。
停電時でも使用できる、電池式のエアポンプを用意しておくと安心です。
毎日の観察が重要!金魚の健康チェックポイント
金魚の健康を守るためには、毎日の観察が重要です。
金魚の行動や様子をよく観察し、少しでも異変を感じたら、早めに対処しましょう。
活動量:いつもより元気がない…?
Point:金魚は普段から水槽内を活発に泳いでいる生き物です。
いつもより元気がなく、底の方でじっとしていることが多い場合は、注意が必要です。
水温の変化や水質の悪化、病気などによって、金魚は活動量が低下することがあります。
食欲:餌の食いつきが悪くなってない?
Point:金魚は、健康な状態であれば、餌をよく食べます。
いつもは喜んで食べている餌を急に食べなくなったり、食いつきが悪くなったりした場合は、注意が必要です。
水温の変化や水質の悪化、病気などによって、金魚は食欲不振になることがあります。
呼吸:水面でパクパクしてない?
Point:金魚は、エラ呼吸をする生き物ですが、水面近くで口をパクパクさせて呼吸をすることがあります。これは、水中の酸素量が不足しているサインです。
水温の上昇や水質の悪化などによって、水中の酸素量が不足することがあります。
体表・ヒレ:色や形に異常はない?
Point:金魚の体表やヒレに、色や形の異常がないか確認しましょう。
病気や怪我などによって、金魚の体表やヒレに異常が現れることがあります。
白い点々や白い綿状のものが付着していないか、ヒレが裂けたり、傷ついたりしていないかなど、注意深く観察しましょう。
まとめ:正しい知識で金魚と快適な夏を!
今回は、真夏の金魚飼育について、注意点や対策方法などを詳しく解説しました。
金魚は、水温や水質の変化に敏感な生き物です。
今回ご紹介した内容を参考に、金魚が元気に夏を過ごせる快適な環境を作ってあげてくださいね!
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